実況や解説が「世界一」と言うのはかっこ悪い
メインイベント後に実況や解説が「新日本プロレスは世界一」という趣旨の発言をする事があります。あれはかっこ悪い。
かっこ悪い理由は2つ。
1つは世界一という根拠が薄い。
対抗戦などはありませんから、そもそも比べられません。
新日本プロレスの売り上げは、2015年のデータだとアメリカのWWEに20倍以上の差をつけられています。ファンの数も世界一とはいえないでしょう。
もう1つの理由は、他の誰かと比較しての自画自賛が古臭い。
プロレス団体も多様化・細分化そしてグローバル化が進んでいます。私は他と比べて優れているから新日本プロレスを見ているわけではありません。世界一だからという理由でもありません。
他には無いものがそこにあるから新日本プロレスを見ているのです。
退団した中邑真輔、飯伏幸太、AJスタイルズらは独創性の塊のような選手でした。彼らがいなくなった今、目の前で闘っている選手のオリジナリティを発掘し伝えるのが実況・解説の役割でしょう。
いくらいい興行でも、根拠も無く世界一と繰り返されると、かっこ悪いイメージが残ってしまいます。