新日本プロレスワールドの感想ブログ

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タイガーマスクWから見える、予定外だったオカダカズチカの結婚発表

新日本プロレスワールドで視聴できるタイガーマスクWを見ると、新日本プロレスの広報が何をしたいかが見えてきます。そして、2017年1月のオカダカズチカ選手の結婚発表が予定外だったことも見えてきます。 

 

タイガーマスクW 第17話では、真壁刀義選手が主役級の活躍ぶりで出演、声優も本人が担当しています。

 

真壁選手の20周年記念興行の広報の一つでもあり、アニメの最新話に本人を登場させるという斬新な試みです。

 

新日本プロレスは、自社でコントロールできる複数のメディアを使い、メリハリのある広報活動をしています。

 

オカダ選手をプッシュする時はCM、自社サイト、動画などでオカダ選手をしっかりプッシュし、真壁選手の記念興行に向けては、関連動画の無料解放やタイガーマスクWへの出演で真壁選手を盛り上げたりと、興行やイベントに合わせたプロモーションを随時行っています。

 

一選手につきテーマは一つで、ファンにもわかりやすいよう工夫がされています。例えば今回の真壁選手のテーマは「デビュー20周年」です。鈴木みのる選手なら、2017年1月から2月の札幌大会までのテーマは「新日本の宝を奪う」です。

 

新日本が発するプロモーションは、一人につき一つのテーマだけで、余計なことは伝えません。1選手1テーマで広報活動が行われています。

 

 

オカダカズチカ選手の結婚についての報道は、新日本プロレスのこれまでの動きに反するものです。この報道は2017/01/16のものですが、この時オカダ選手は「対 鈴木軍」または「対 鈴木みのる」というテーマでプロモーションされていました。

 

1選手1テーマの原則から考えると、結婚の発表を行う時期としては適切ではありません。もし発表するならビッグマッチから離れた時期に行うでしょう。そもそも所属選手の結婚が発表されること自体が稀です。

 

 

この時期に結婚の発表が行われたのは、予定外のアクシデントが発生したと考えるのが妥当でしょう。

 

過去に妙なタイミングで婚約や結婚の発表があったケースを考えると、何が起こったのか予想できます。

・所属事務所や所属チームからの移籍や独立が決定した

・週刊誌に交際の証拠を握られ、それより早く公式発表をした

・女性の妊娠が発覚した (一般の方に多いです)

 ・信仰の都合

・ビジネスの都合

 

 

……実際に何があったかはともかく、タイガーマスクWについて考えると、結婚の発表は予定外ということが見えてきます。

真壁刀義が語る「辞めさせるための練習」は異常者を残すため

真壁刀義プロレスラー20周年記念大会を前にして、2017/02/14のワンダーランドに真壁選手がゲスト出演しました。

 

新日本プロレス道場での練習の話題になり、「辞めさせるための練習」という言葉が出ました。 

 

新日本プロレスの練習の厳しさは多くの選手が語っていて、耐えきれなくなった練習生が辞めたり逃げたりという話は数多くあります。

 

「辞めさせるための練習」という言葉は、厳しい練習でふるいをかけているという視点から出た言葉です。

 

 

 

これは軍隊の訓練や、戦場での心理状態と通じるものがあります。

 

どんな強い精神や肉体を持つ人も、銃弾や砲弾が飛び交うような戦場では、1ヶ月も生活すると心身ともにボロボロになり、まともな思考や判断や解釈ができなくなります。

 

しかしまれにそのようなストレスだらけの環境に順応する人が出ます。(5%程度と言われています)

 

これは訓練で鍛えられるものではなく、生まれつきの才能です。彼らは平和な社会では暴力的な問題を起こしていたり、異常者と呼ばれるような人物だったりします。

 

 

 

 

これは新日本プロレスの過酷な練習や、デビュー後の生活と似ています。

 

プロレスにはシーズンオフは無く、プロレスラーは一年中ずっと戦いの中に身をおいています。

 

試合は全国で組まれていて、長時間の移動や慣れない土地での宿泊などストレスの大きな状況が続きます。

 

新日本プロレスの練習では、ストレスに耐えられない練習生をふるい落とし、ストレスに強い選手だけを残しています。

 

厳しい練習で生き残り活躍し続けている選手は、過酷な環境に順応することができた異常者と言えるのです。

 

 

 

 

 

疲労してない田口隆祐の挑戦表明、高橋ヒロムは疲労している

2017/02/11大阪で、田口隆祐選手がIWGPジュニアのベルトに挑戦表明しました。

 

チャンピオンの高橋ヒロム選手は疲労が大きく、田口選手は疲労が少ないという正反対な2人の試合が決定しました。

  

 

いくら鍛えているとはいえ、選手は肉体的にも精神的にも疲労します。

 

選手の疲労感がわかりやすいのは1.4東京ドーム大会の翌日、1/5の後楽園大会です。

 

1/5の試合では、前日のドーム大会でシングルのタイトルマッチを戦った選手の動きはボロボロですが、10人以上が出た第0試合や6人タッグマッチに出た選手の動きは、そこまで悪くありません。

 

G1クライマックスで負傷者が続出することからも、シングルマッチが続くと選手の疲労が大きくなることがわかります。

 

疲労が溜まるとパフォーマンスが落ちたりケガが増えたりといいことがありません。

 

最近の新日本プロレスは選手の疲労を溜めない工夫をしていますが、それでも疲労を完全にコントロールするのは無理です。

 

 

 

ヒロム選手は、メキシコから日本という住環境の変化のストレスに加えて、シングルのタイトルマッチが続いているストレス、今までとは違う形で注目されるという状況の変化から来るストレスがあります。

 

田口選手はタグチジャパンの6人タッグ等、ここ数か月はタッグマッチでの出場がほとんど、環境もあまり変わらないのでストレスは少なめです。

 

疲労が試合にどのように影響するか注目です。